津山朝日新聞社 長屋門(大熊家屋敷跡)改築工事が完了しました。
現在の津山朝日新聞社は津山藩家老大熊家屋敷の跡地という由緒ある場所に建っています。その昔は多くの上級武士が住まい、今でもその名残から武家屋敷や長屋門が残っています。
こちらが改築前の旧・長屋門です。

中でもこの大熊屋敷の長屋門は城下町で最大規模だったそうで、現在は柱と門扉の一部が残っています。ただ老朽化によりいつ倒壊してもおかしくない状況もあり、過去にこの地に存在した武家屋敷の趣を取り戻したいとの津山市や近隣住民の皆様を始めとする多くの人々の声から、津山朝日新聞社の福田社長が新たな門の復元を決断されました。
使用されていた金具や瓦一つひとつが歴史的価値の高いものでありますが、経年劣化により再利用ができない為、貴重な研究材料として津山市へ一部提供されました。

津山市立ち合いのもと、慎重に解体が行われました。

解体後

こだわりの木材(すべてケヤキ)※有限会社 大田組 加工場にて

部材作成

現地に運ぶ前に一旦仮組み立てを行います。※有限会社 大田組 加工場にて

現地にて組み立て 上棟

屋根工事

もうすぐ完成

金具取付


完成した新・長屋門


田町の皆様をはじめ、本当に多くの方々から「素敵な門が完成して嬉しい」とのお声がけを頂きました。
今回こうした仕事に携わらせて頂き、ご協力頂いた大田組の皆様の職人魂に感動したことは勿論、この地に住まれている方々の歴史に対する想いの強さを肌身で感じさせて頂きました。
「温故知新」という言葉があるように、こうした連綿と続く歴史に敬意を払いながら、その中で学ばせて頂いたことを今の時代に合った形で活かしていくことの出来る会社を目指し、私たち大進建設はこれからも努力いたします。